「わたしは、ここに住む座敷童だからな」
2月の雪国。
「鉢形宏丈」は、旧校舎で迷子の座敷童の少女に出会う。
「兄に会いたい」という座敷童――「ゆい」
ゆいの面倒をみることになった「宏丈」。
秘かに抱く想いから、「宏丈」の助けになろうとする先輩「板橋玲花」
3人が雪舞うの学園で過ごしていくこと。
それが始まりだった。
素直でまっすぐな「ゆい」
人の生活を体験していく中で生まれる、新しい感情。
何でもクールにこなしながら、伝えられない想いを抱える「玲花」
それぞれの想い。向かう場所はどこなのか?
雪の一番多い季節で。
心をコトノハとして届けるために。
物語はしんしんと動き出す――。
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